のぎ小児科のアレルギー科診療
お子様のアレルギー疾患で気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
お子様の代表的なアレルギー疾患
喘息
風邪の後に咳が長引いたり、風邪の症状がないのに咳やヒューヒューがある場合、また少しはしゃいだりしただけで呼吸がしづらくなる場合は、喘息の可能性が高いです。
小児喘息は、日本では100万人ほどいますが、中学にあがるころには、症状がおさまっていくことが普通ですが、きちんとぜんそく症状の治療や管理がされないと、そのまま成人まで喘息をひきずってしまう場合もあります。
喘息になった場合は、子供の時に生活環境なども含めてきちんと診断・管理していくことが大切です。
喘息は、気管に慢性的な炎症をおこすことで起こりますが、原因の多くはダニやほこり、ペットの毛、たばこの煙、過労、運動、RSウイルスなどによります。
また、アトピー性皮膚炎や食物アレルギー、家族に喘息の既往歴があるなど、アレルギー体質からなる場合が多いです。
治療には、生活環境の改善の他、内服薬や吸入薬、貼り薬、注射薬などさまざまな治療薬がありますが、これら治療薬の選択には高度な専門性が必要で必ず医療機関で指示されたとおりに服用することが大切です。
当院では喘息の診断から治療に至るまでの詳細について、冊子などを用いながら分かりやすくご説明を行っております。
アレルギー性鼻炎(花粉症等)
花粉症の罹患者数率は近年増加していますが、低年齢化も進んでいます。
命にかかわる病気ではありませんが、子供の場合は、鼻がむずむずしたり、鼻水が出て授業に集中できなかったり、鼻がつまって寝難くて寝不足になったりと日常生活に影響を及ぼしますので、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
また副鼻腔炎(蓄膿症)、喘息を併発する患児も高率でみられますので、治療は両面より行う必要があります。
アレルギー性鼻炎には、ハウスダストなどが原因で一年中症状が続く通年性のアレルギー性鼻炎と花粉が原因からなる季節性アレルギー性鼻炎があります。
通年性のアレルギー性鼻炎の場合は、部屋が閉めきった状態になる夏・冬にかけて症状が悪化することが多く、乾燥も気をつけなければいけません。
また、季節性アレルギー性鼻炎は、花粉が飛ぶ春にかけて症状が出ます。
最近は、スギ花粉による花粉症の患者数も急激に増えています。
治療法としては早期から第二世代抗ヒスタミン薬(内服薬)、やケミカルメデイエーター遊離抑制薬(点鼻薬等)を使用します。
これらの治療で症状の発現時期を遅らせるばかりではなく、花粉の飛散ピーク時期の症状を軽減する効果もあります。
アトピー性皮膚炎
乳児のアトピー性皮膚炎の多くは食物アレルギーが関与しており、アレルギーになりやすい体質のある方は、ダニ・ハウスダスト・スギなどの吸入アレルゲンに対するIgE抗体も産生しやすく、そのため気管支喘息やアレルギー性鼻炎などの気道のアレルギー疾患も発症しやすいといわれています。
治療としては、痒みを抑え、皮膚のケアと段階に応じた抗アレルギー薬、抗炎症薬を用いた治療が基本になりますが、本来持っているアレルギー体質以外でも、清潔でない衣服を着たり、手で皮膚を掻いたり、ストレスや睡眠不足など複合的な増悪因子を取り除くといったコントロールも大切です。